双極性感情障害

学校を卒業してから、新入社員として、初めての1人暮らしの生活が始まった。これからの人生に希望を持ち、気力、意欲等もあり充実した社会人生活を送るはずであった。入社してから、気分変動が顕著に現れはじめ、自分自身でも感情の起伏をコントロールすることができなくなっていった。その後、ひどく気分が落ち込むこともあり、希死念慮も出現した。自殺未遂をおこしたことから、病院を受診することとなった。その後、就労できる精神状態ではなく職を失った。
気分変動の波は日増しに強くなり、異常な言動が目立つ様になった。また、時に幻聴が聞こえる様になるなど病状は悪化の一途をたどった。思いついたことを即座に行動にうつすなど、日常生活における善悪等の判断も低下し行動が危険になった。情緒不安や強い倦怠感、意欲、気力の低下から日常生活に支障をきたし、家族の者が一時も目を離すことが難しい状態に陥った。
ご相談を頂いた時には、すでに障害年金の診断書が仕上がった状態であり、認定を取るには程遠い診断書であった。そのため、医師に、日常生活の状態を反映されていない診断書であるとして、診断書の訂正依頼を行い申請に至った案件。

認定:障害厚生年金2級+障害基礎年金2級