反復性うつ病性障害

離婚が原因となり、他人の目が気になり始め、仕事をしていてもパソコンのマウスを使う手が震えたり痺れたりする様になった。次第に息苦しさも感じ、微熱も続くなど、今までに経験したことのない体調の悪さを自覚した。インターネットの簡易診断をしたところ、うつ病を発症している可能性が高いことから精神科を受診した。抑うつ感、意欲、気力の低下から何もやる気が起きない日々が続く様になった。次第に仕事もまともにできない状況に陥り、解雇となった。離婚した夫からのDVが忘れられず心の傷となり、悪夢にうなされる毎日であった。病状は悪化の一途をたどり、リストカットや大量服薬等、自傷行為を止めることができず、衝動的に自殺未遂を起こすなど思考、行動が危険になったため、入退院を繰り返す様になった。自分は障害年金を受けられるのではないかと思い、年金事務所へ行ったところ「障害年金には該当しない。無理だよ。」と言われ、書類すらも受け取ることができなかった。そのため、専門家に相談をしようと思ったとのことだった。ヒアリングからは、十分に障害年金2級に該当すると感じた。言葉数の少ない方だったため、医師へ日常生活の辛さを伝えるための資料をしっかりと作成し、診断書を依頼した。5年の遡及に大変喜んで頂けた案件。今まで、この様な事例に数多く遭遇してきたため、行政機関で障害年金を受け取れない旨の話があったとしても、是非、専門家に相談してほしいと改めて強く思った案件であった。

認定:遡及  障害厚生年金2級+障害基礎年金2級